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初めて株を購入する際は、割安、右肩上がり、高配当かで選定がおすすめ
初めて個別銘柄を購入するときは、どんな銘柄を購入しようか迷う方も多いと思います。私も最初はそうでした。株式投資を続けていけば、得するときもあれば、損するときもあり、売買を繰り返しながら銘柄選定のコツが分かってくるものですが、最初に購入する株はできれば大きな損はしたくないものです。なぜなら最初に大きな損をすると、株式投資自体が嫌になってしまい、株式投資をすること自体をやめてしまう可能性があるからです。私は初めての不動産投資で300万円ほど損をしてしまい、以来不動産投資の熱が下がってしまいました。
ですので、初めての株式投資ではできるだけ成功体験を得ることが望ましいです(少なくとも大きな損失を発生させたくない)。そのためには、①割安、②業績右肩上がり、③高配当、という3つのポイントは最低限おさえておくのが、おすすめです。
割安株をお勧めする理由
割安株とは、株価がその企業の本質的な価値(企業の収益力や資産価値)に比べて低く評価されている株のことです。割安株は、短期的な市場の状況や投資家の心理によって一時的に低評価されていることが多いですが、企業の業績や税務が健全である場合、長期的にはその株価が上昇する可能性が高いです。従って本来の価値よりも安い値がついている割安株を購入すれば、そこからさらに株価が大きく下がる可能性は低いと言えます。
では割安株はどうすれば見つかるかですが、もっとも有効な指標はPER(株価収益率)です。PERは株価が企業の1株あたり利益の何倍になっているかを示す指標で、時価総額÷純利益、もしくは株価÷一株あたり利益(EPS)で算出されます。PERは、株価がその企業の1株あたり純利益の何倍かを示すことになるので、PERが低いほど割安株です。9月時点で日経平均のPERは15.9倍です。業種にもよりますが、日本の企業であれば少なくとも15倍以下でないとPERが低い銘柄とは言えないでしょう。
PERは、あくまで今年の利益を基にしているので、将来の利益が下がれば、同じ株価でもPERは高くなってしまいます。従って現時点でPERが低い銘柄も、翌年の業績が悪化すれば、同じ株価でもPERが高くなってしまうので注意が必要です。将来の業績が下がる銘柄は、現時点のPERが低かったとしても割安な銘柄とは言えません。
右肩上がりの企業をお勧めする理由
次に確認が必要なのは業績が右肩上がりかどうかです。上記の通り、翌年以降の業績が下がる銘柄は購入すべきではないですが、誰にも将来の業績は予測できません。従って過去の業績を見て、少なくとも売上、営業利益が右肩上がりであることを確認しましょう。
勿論過去の業績が右肩上がりだからと言って将来も右肩上がりとは限りません。ただ、少なくとも過去の業績が右肩上がりであれば、企業としてコアになるビジネスが一つ以上あり、そのビジネスがこれまでは順調であったことが予測できます。逆に業績が右肩下がりの銘柄は、翌年以降回復する材料がない限り購入を避けるべきです。
高配当株をお勧めする理由
3つめに確認が必要なのは高配当であるかどうかです。高配当株とは配当利回りが高い銘柄のことですが、何%以上の配当利回りを高配当と言うかの明確な定義はありません。2024年9月時点の日経平均の配当利回りは1.89%です。私は配当利回り4%以上(税前)の銘柄を高配当株として投資対象にしています。
なぜ高配当株をお勧めするかと言うと、株価が下がっても配当金は減らず、株価に対して配当金が高い(つまり配当利回りが高ければ)銘柄は、配当金目当ての投資家の存在が株価の下支えになり、株価が大崩れする可能性は低いからです。仮に株価が下がっても、配当金自体は減らないので、その銘柄を売却せずに配当金をもらいながら株価が回復するのを待つべきです(もちろん株価が下がらないことが好ましいですが)。
ただ注意が必要なのは株価が下がっているから高配当になっている銘柄や、一時的な記念配当(保有株を売却した等)で高配当になっている銘柄は、翌年以降に減配(前期に比べて配当を減らすこと)や、配当利回りが落ちる可能性があるので、購入を控えたほうが良いです。また購入時点で高配当銘柄であっても、購入後に業績悪化により大きな減配や配当ゼロと言った銘柄は売却を検討して良いと考えます。
高配当銘柄の選定には過去に”配当金で余裕ある生活!割安高配当株を見つける10のポイント”で詳しく書いたので、お時間ある方はご覧ください。
まとめ
2013年に伊藤忠商事(8001)の株を1035円で購入したのが私の初めての株式投資ですが、今でも伊藤忠商事の株は持ち続け株価は2024年9月時点で7678円まで上昇しました。不動産投資では初めての投資で苦い経験をしましたが、株式投資では最初の成功体験のおかげで今でも株式投資が大好きです。
初めての株式投資ではできるだけ成功体験を得ることが望ましいので最低限①割安、②業績右肩上がり、③高配当、という3つのポイントはおさえておくのが、おすすめです。
株式投資に慣れるに従って上記以外のポイント確認にも目が届くようになると思いますが、少なくとも上記3点を抑えておけば、最初の株式投資で大きな損をすることはないのではないでしょうか。(最終的には投資は自己責任でお願いいたします)
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